ツールカードの源流を考える(その1)
2012.08.10【ツールカードの世界】 Comment (0) - Trackback (0)
日本においてツールカード文化が花開いたのはバブル経済期です。当時システム手帳が流行し、その周辺製品としてさまざまなツールカードが開発されました。筆者が購入を始めたのもこの時期でした。
しかし、それ以前からカード型のツールは存在しておりました。ここではツールカードの源流について考えてみたいと思います。
磁気カード普及以前と普及以後
まず、ツールカードの歴史観について。
磁気(識別)カードが一般に普及し、財布や手帳などにカードホルダーが付属されるというインフラが整う時期がツールカードにおける時代の転換期になります。それ以前と以後で明らかにカードの骨格が異なります。
この時期を境に、それ以降のツールカードのほとんどはカードホルダーに収納することを意識して作られるようになったからです。それ以前のツールカードは、大きさへのコダワリがかなりアバウトです。磁気カードのJIS規格もなく、単に「ポケットに入るカード状の道具」くらいでよかったのです。わずかに「名刺サイズ」という規格がセールスコピーになりえたという程度でした。
現代のツールカードをホモサピエンスとすると、磁気カード普及以前のツールカードはクロマニヨン人、ネアンデルタール人に相当するのかも知れません。しかし、確かにツールとしての機能を持つカード型の製品だったのです。
現在でも、磁気カード規格が意識されていないツールカードが世に現れることもあります。
(その2に続く)
注:「ツールカードの世界」カテゴリの記事は、私が同名で展開していた別ブログの記事を引っ越して(必要に応じて)修正して掲載している記事が多いです。別ブログで紹介しきれなかったツールカードもこのカテゴリで紹介していきます。
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