未完成品の面白さ

2013.03.01工房だより, 雑記Comment (0) - Trackback (0)

未完成品って面白いと思っています。
やりかけで未完成というのではなく(それも面白い場合もありますが)、
一応、形になっているものの、
・何か足りない、だけど足りないことがはっきりしないようなモノ
・足りないことははっきりしていても、それを補完することによって、最も特徴的な部分を犠牲にせざるをえないため、補完できないモノ
・構造は出来ていても配色が決まっていないモノ
・使い手が自分用に「いじる」ことによってはじめて完成するモノ
いろいろあります。

このあとどうすればいいのか、どうなっていくのか、そういうことを想像する余地が面白さなのかもしれません。

だから、工房Qは実験的製品もサイトのコンテンツになると思って一部紹介してしまっています(納得してもらった上で販売することもあります)。

完成度が高いものは、素晴らしいです。だけどそこからの変化は小さく、変化を想像する面白さという点においては物足りなさを感じてしまうことがあります。
未完成品は未完成であるがゆえに余白があり、それは完成品にはないメリットでもあるということでしょうか。
重要なのは、未完成な状態をわざと作ろうとしてはいけないこと。あくまで完成を目指す中で現れた未完成品であることです。

その構図は人間の面白さや成長とも似ているように思います