世界征服を企む謎の組織「Q」
記憶に残る「Q」の記録<その1>
2013.11.07【工房だより, 雑記】 Comment (0) - Trackback (0)
英語の辞書を見れば一目瞭然ですが、Qというアルファベットが名につく人や物は希少です。その希少性ゆえに記憶に残りやすいと思っています。
工房Qも「Q」を名乗っていますので、Qについてはすこしばかり敏感です。
記憶に残っているQについて、記録しておこうという試みが「記憶に残る『Q』の記録」シリーズです。
さて、その第一弾。
その昔、「マイティジャック」というテレビ番組がありました。
ウルトラマンで有名な円谷プロが制作した大人向けの特撮番組です。
空・海で活躍する万能戦艦マイティジャック号(MJ号)とその乗組員が活躍するドラマです
マイティジャックの放映が終わったあとは「戦え!マイティジャック」という名で子ども向けにシフトした形でも放映されました。
今や、SFファンだったおじさんや、特撮オタクくらいしかマイティジャックのことを知らないのではないでしょうか。
私の地元は当時マイティジャックの系列局がなかったので、リアルタイムで見たわけではありません。あまり詳しいことを語れるようなオタク知識もないのですが、この番組のことで見逃せないのは敵役のことです。
その敵(の組織)の名は「Q」と言いました。科学を悪用して世界征服を目論む謎の悪の組織という設定です。
このQが繰り出してくるメカがカッコイイんです。1960年代のものとは思えない斬新なメカデザインでした。
そのカッコよさが記憶に残っていて、青年になってから、ムック本「マイティジャック」を購入したくらいです。
このムック本の発行は昭和56年、「オタク」という言葉も世間に定着していなかったころ、オタク向けに発行されていたファンタスティックコレクションというシリーズの中の1冊です。今は当然絶版で物好きなコレクターしか持っていないかもしれません。
Qのメカについて1点だけ紹介します。
私が一番好きなメカ、大型母艦の「レイブン」。
MJ号にあっけなく負けたので物語上の人気はないかもしれませんが、私はデザインが気に入りました。
空中に浮かぶこの母艦から、ムササビとも呼ばれる戦闘機フライング・スカイラルが飛び出てきます。
今はさして珍しくもない巨大メカから小型メカが出てくるというシチュエーションは、サンダーバード2号がはしりだったと考えていますが、この「マイティジャック」では敵からも味方からもそんなシーンがたくさん出てくるのが魅力でした。
そのほか、ジャンボ、リトルQ、サブ・ポータムス、スカイマンモス、クラッチャー、ホエール、スワローなど多数のQのメカがこの本に収録されておりますが、たくさん画像で紹介すると問題があると思うので割愛します。
知りたい方は、それぞれのメカの名詞に「マイティジャック」というキーワードを加えて画像検索してみてください。
特撮ファン、プラモファンの方々が作った模型を見ることができます。
ちなみに、Qのメカはそのほとんどがシマ模様でした。敵のメカとして判別しやすいのですが、組織としてなんでシマ模様にしていたのか理由(設定)はわかりません。メカデザインは巨匠成田亨です。
組織に所属する人物の記憶より、圧倒的にメカについて記憶が刻まれた「Q」でした。
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