バカなモノを真面目に作る

バカなモノを真面目に作る

2015.07.12工房だより, 雑記Comment (0) - Trackback (0)

私はリヒトラブ社のツイストリングノートを愛用していて、これに関連したいろいろなものを作っています。
まかないとして自家用にしているものが大半で、これは他の人でも役立つかもと思えるものはオーダーを承っています(例:イツデモメモとか)。
ですが、時には自家用としても役立つかどうかを重要視しないで作ることもあります。

冒頭の写真は以前作った、リヒトラブのツイストリングノートメモにセットするFRISKケースです。
別に風変わりなFRISKケースを何種類か作っていることもあって、FRISKをいじっていた時に、FRISKの長さがツイストリングノートメモの幅と同等であることに気付いたのです。

ツイストリングノートの幅とFRISKの長さはほぼ同じ
 
FRISKの幅は71mm、ツイストリングノートメモの幅は72mm。この1mmの違いは革の厚さをプラスすることで同じになります。
  
そうなるといてもたってもいられなくなり、「ツイストリングノートメモFRISKケースリフィル」を作りました。
下の写真がセットしたものです。

ツイストリングノートメモ フリスクケースリフィルを装着
 
このようなものであっても真面目にていねいに作ります。

それは、
型紙を作る技術を修練するための習作でもあるし、
作ることで何か別なことに気付く実験・研究行為でもあるし(実際、一つアイデアが浮かんだ)、
今までどこにもない、これからも他の誰も作りそうもないものを生み出してみたいからだし、
何より面白がりたいからでもあります。
 
遊びとは真剣にやるほど面白いものです。
そして、欲しがる人はいなくても面白がる人がいればうれしくなります。
 
職人さんが余技として作った規格外品とか見るのが大好きなので、積極的に公開してくれるといいなあって思っています。そういう思いがあるから自分もたまに公開します。