鉛筆を削る楽しみ

鉛筆を削る楽しみ
六角錐をハンドメイドする

2013.08.01工房だより, 雑記Comment (0) - Trackback (0)

鉛筆という筆記具の特徴は何と言っても削って芯を出すところにあります。
そのために多様な鉛筆削り器が存在しますが、そもそもは刃物を使って手で削るというやり方が原点です。

この原始的な鉛筆削りもやってみれば面白いもので、奥の深さを実感できます。

鉛筆削りを極める方向は3つあります。

1 美しく整った形に削る
2 削る速さを極める
3 珍しい形に削る

道具としての鉛筆本来の使い方から考えた場合、
「1 美しく整った形に削る」「2 削る速さを極める」
の2つが鉛筆削りの本流的な方向といえるでしょう。
3の「珍しい形に削る」というのは、実用ではなくアート表現の世界です。この分野も素晴らしいですが、いずれ別の機会に触れてみることとし、本流である1と2のことを少し掘り下げてみます。
 
<美しく整った形に削る>

円錐削り(左)と六角錐削り(右)
何をもって美しいというか意見は分かれると思いますが、整った形となると形状は大きく2種類に絞られてきます。
「円錐(えんすい)状に削る」のと「六角錐(ろっかくすい)状に削る」の2種類です。
円錐状に削る究極の姿は、鉛筆削り器で削った形です。刃または鉛筆を回しながら削るので必然的に円錐になります。
人間の手を使ってナイフで円錐状に削るのもありなのですが、完璧な円錐にするのは鉛筆削り器に勝てるとは思えません。
手削りの場合、何と言っても六角錐状に削るのが面白いです。鉛筆削り器では実現できない形状だからです。
すなわち美しい六角錐を作ることが鉛筆削りの醍醐味のひとつだと考えています。
 
<削る速さを極める>

腕を磨けば磨くほど、削る速さを速くできます。ストップウオッチで測らなくても上達は実感することができます。
速さのみを追求するのであれば、最初のうちは六角錐にこだわらないというのもアリだと思います。
しかしながら、理論的には六角錐型がもっとも速く削るのに適しています。
なぜなら6回刃を動かしただけで削り上げることが可能だからです。木を削るその動きの連続として芯まで削ってしまうやり方です。
もちろん、あくまで理論的にはそうであるだけで簡単にできるものではありません。
木の堅さと芯の堅さは異なり、微妙な力の調節が必要になります。
そのむずかしさゆえにチャレンジしがいがあるというものです。
鉛筆の六角錐のアップ

自分の鉛筆削り人生において、6回刃を動かしただけで削り終わったと言えるのは数回にすぎません(出来上がりの美しさに目をつぶればその何倍かはありますが)。慎重に削るので普通に6回以上動かして削った場合と比べて時間はさほど変わらなかったと思います。しかし、このやり方を極めれば、電動鉛筆削りに匹敵する速さで削れるのではないかとイメージすることは出来ました。
もし安定的にそれができる人がいるのであれば、「鉛筆削り名人」の称号を与えるべきと考えています。

鉛筆削りの名残

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