MUJIの帆布バッグのカスタマイズ

MUJIの帆布バッグのカスタマイズ
文具好きのヘンな悩み解消を狙う

2013.08.28工房だより, 雑記Comment (0) - Trackback (0)

しばらく前、普段使いのバッグとして無印良品(MUJI)のバッグを手に入れました。
手ごろな大きさで、丈夫な作りが気に入って愛用しておりました。
先日、ある考えを元に、このバッグをカスタマイズしました。

カスタマイズのコンセプトは、文具を「あらわし」で格納するバッグです。
と言っても、文具を見せびらかしたいからではありません。
フクザツな心境がその背景にあります。

文具好きな自分は文具屋さんに行くことがたびたびあります。
そして、興味深い文具を発見したとき、また、店頭の文具を見てアイデアがひらめいたとき、忘れないようにメモを取ります。
この時、何となく気になることがあるのです。
メモを取る時、メモもペンも文具屋さんに並んでいるのです。
自分のメモ帳とペンなのに、店頭の商品とかぶっている。
バッグからメモを取り出して、メモをしまうという動作が万引きに疑われるんじゃないかと、余計な気を回したりしてしまうことがあるのです。
ただでさえ店舗内をあっちにいったりこっちにいったりウロウロしているのですから、店員さんからみたら怪しい雰囲気を醸し出しているかもしれません。

文具好きの方の中には、この心境を理解していただける方もいるのではないでしょうか。

で、解決策として考えたのが、「最初から自分の文具を誰からも見えるように格納しておく」ということでした。しかも、バッグと一体化して自然なように。
メモを取る時、バッグを開け閉めしないので、万引き行為に疑われにくいし、しかも堂々と見えるように持っているのだから、店頭の商品だとは思えないだろう、ということです。

で、バッグの前面に、文具を見える形で格納できるように「まかない」で製作したのです。
文具帆布バッグ 全体図 MUJIの帆布バッグ オリジナル
(右側が無改造のオリジナルのMUJIの帆布バッグ)

 
メモは愛用しているツイストリングノートメモの簡易カスタマイズです。
ベースはリヒトラブとパイロットがコラボしたツイストリングノートです。
綴じ具の色が透明クリアな元祖と違ってグレーで革と合わせやすいというのが採用した理由です。オリジナルにはビニール製のペンホルダーリフィルが付いているのですがこのバッグには不要なので外してあります。その状態で革で作った表紙リフィルをセットしてあります。
 
カスタマイズしたツイストリングノートメモ ツイストリングノートメモ装着パーツ
バッグに縫い付けてあるパーツのスリットにツイストリングノートメモの裏表紙を差し込んで、ぶら下げる形で装着します。
バッグを肩にかけたまま、メモを外さないで、書くこともできます。ただしその場合、リフィルの上下がさかさまになります。
 
その他、ペンまたはペン型文具を3本と、クリップ付の定規が格納できます。

オリジナルのバッグになじむようなデザインにしたつもりです。
 
このバッグは世界に一つしかありませんから、これを持って文具店をウロウロしている人間がいたら、それは私です。
無印バッグならぬ「目印バッグ」になるのかもしれません。

この珍しいバッグをもし見かけたら、何かの縁かもしれません。気軽に「工房Qさんではないですか」と声をおかけください。
文具談義にでも花をさかせましょう。

<追記>
このバッグを見て「販売していないのですか?」と聞かれることがあります。残念ながら自家用であって売り物ではありません。
売り物にするには結構無視できない弱点があり、その弱点に目をつぶって使っていて、そのことからも売り物にはできないのです。