ペンシルモビルスーツの完成

ペンシルモビルスーツの完成

2015.04.10工房だより, 雑記】   Comment (0) - Trackback (0)

先日公開した鉛筆と周辺用具を一体化したシステム「Yatate」を手に取りながら、
「これって鉛筆におけるモビルスーツみたいだよね」
ってことに気づきました。
モビルスーツは機動戦士ガンダムでポピュラーになりましたが、その発想はSFに登場するパワードスーツにあります。
本来はスーツという名が示す通り、身にまとうものをイメージしており、強化服あるいは強化外骨格ともいうべきものです。
(興味のある方はぜひロバート・A・ハインラインの名作SF「宇宙の戦士」をお読みになってください)
Yatateが鉛筆にくっついて補助軸も消しゴムも鉛筆削りもキャップも一体化しているのであれば、鉛筆の機能を強化した外骨格と言っていいように思うのです。
「Yatateでコアになるエクステンダーツインが、ガンダムにおけるコアファイター的な位置付けになるしなあ」と、モビルスーツ説の展開の広がりに1人でにんまりもしました。
ただすぐに、これは半身がむき出しになっている感があるのでスーツと呼ぶにはちょっと足りないかも、と考えたのでした。
で、ちゃんとペンシルモビルスーツと名乗れる、全体をくるむ1本差しペンケースのような形状に仕立てました。

ペンシルモビルスーツ全景

ただし、Yatateはそのまま利用し、むき出しの半身を覆うキャップを新たに作っただけです。
 
ペンシルモビルスーツのキャップをはずしたところ
 
Yatateを作る時に「大人のペンシルキャップ」と同じ革を使用するにあたって、同じようにキャップの差し込み口をカーブのあるデザインにしておいたのが正解でした。
大人のペンシルキャップの応用と同じようなかみ合わせ↓が可能になるわけです。
 
大人のペンシルキャップ アレンジ例2

参考記事:大人のペンシルキャップの楽しみ方(応用編)

 
ペンシルモビルスーツとフルサイズ鉛筆の比較
 

補助軸用に長さ太さなどサイズを調整して専用に作ることもあり、一体化した時に縫い目が同じ向きになる構造にしてあるのが大人のペンシルキャップの構造と変えたところです。
 
ペンシルモビルスーツのキャップ(左)と大人のペンシルキャップ(右)

左がペンシルモビルスーツのキャップ、右が大人のペンシルキャップ

  

このキャップ単体でも鉛筆補助軸用キャップとして使用できます。
 
鉛筆補助軸キャップとして使える
 
一本差しペンケースに収まった鉛筆と考えれば、このままバッグやポーチに入れて持ち運びやすいです。
実のところモビルスーツのモビルは"mobile"、すなわち「モバイル」とも読まれる言葉です。
移動性を高めたスーツとも言えるのですね。

このシステムにおいて、鉛筆と消しゴムは消耗品でありますが、汎用性があり入手しやすいものが使えるのが特長です。替え消しゴムについては「お気に入りの鉛筆を消しゴム付き鉛筆にするスグレ技」のエントリを参照してください。
自分が愛用する鉛筆と、複数の選択肢のある消しゴムを自由に組み合わせられますから、まさに自分用に最適化できます。
 
このままバッグに入れて持ち歩く
 

発想自体が図に乗っているので、さらに図に乗って「モビルスーツであるならば、アレを登場させねば」と、こんなの↓も作りました。
 
ペンシルモビルスーツ 赤い○○ ペンシルモビルスーツ 赤い○○ 
 
「赤い〇〇」というわけですね。スピードは変わりませんが(笑)。
 
そして、こんな組み換え↓も楽しめたりします。
 
組み換え例1 組み換え例2
 
Yatateと、それを組み込んだペンシルモビルスーツは実験的製品として作ったものですが、オーダー希望の方は相談ください。ただし、ガンダム同様、量産型ではありませんのでご留意ください(笑)。