雑司ヶ谷手創り市11月
鉛筆が活躍した日
2013.11.18【工房だより, 雑記】 Comment (0) - Trackback (0)
昨日(11月17日)、東京・雑司ヶ谷手創り市に出展してきました。
出展を予定しつつ、台風で中止となってしまった9月は残念でしたが、今回は良く晴れ、風もなく穏やかな日となりました。おかげで人の出も多く、工房Qのブースにもたくさんの人が立ち寄ってくださいました。
過去の出展時に購入していただいたお客様や、ネット経由のお客様、また、文具イベントつながり、ツイッターつながりの方々、東京在住の知人・友人、そしてそれ以上いた初めてふらりと立ち寄って興味深く製品を見ていただいた方々...、皆さまに感謝です。東京まで出かけた甲斐がありました。雑司ヶ谷で同時開催していたブングテンの方からやってきた濃い文具ファンの方々とも少し交流できました。
クリップペンホルダーや、コインホルダーキーカバー、革のがびょうといったものが人気でしたが、大人の鉛筆利用者拡大のため、私がいつも意地で出品している大人向け鉛筆キャップ関連製品(大人のペンシルキャップ、ペンシルエクステンダーキャップ、ペン先型鉛筆キャップ)がいつもより売れたこともうれしかったです。
大人のみなさん、鉛筆を使いましょう。工房Qは鉛筆使いの人を応援しております。
最近のデイリーポータルZの記事「『鉛筆一万本超えちゃいまし展』に行ってきた」の中にとても良いフレーズがありました。大阪にあるヘブライ雑貨と文房具を取り扱うエフロノット店主の山台坦さんの言葉です。
「鉛筆を使うことによってアナログなアイディアが湧いてくるんですよね」
私はとても共感いたしました。デジタル社会化している世の中ですが、だからこそアナログ的な思考って大事だと思うんです。デジタルな仕事はどんどんデジタルな機械の仕事に置き換わっていくことでしょう。人間が活躍し続けることができるのは実はアナログ思考の分野なのですよ。デジタル化にあらがうのではなく、デジタルを利用しつつオリジナルな根幹部分はアナログで考えることがキモなのです。
デジタル機器を使ったディスプレイ上の思考は、知らず知らずのうちにデジタルの制約に縛られて、だれもが似た方向で思考するようになるおそれがあります。鉛筆のようなアナログ道具を使えばデジタル的な制約には縛られずに自分のオリジナルな発想がしやすくなると私は考えております。
このへん語り出すと長くなりそうなので、このくらいにしておいて、手創り市の話に戻ります。
鉛筆と言えば、工房Qには「短い鉛筆の瓶詰」というか「貯金箱ならぬ貯鉛筆箱」ともいうべきオブジェがあります。刃物による鉛筆削りにはまった中学生時代からいつの間にかためはじめていた、ちびた鉛筆の集合体です。
今回の出展ではたまたまブースが一番端となったせいか、隣に手創り市スタッフによる写真のワークショップ会場がありました。作家さん達の作品をテーブルの上に乗せてiPhoneで撮影するワークショップです。
そのスタッフの方の一人がカメラを持って隣の私のブースにふらりと来て、この瓶を撮影したいというので、こころよく「どうぞ」と言ったのですが、隣なんだし、「いっそのこと被写体としてお貸ししますよ」と申し出て、隣の会場の台の上で一般カメラマンたちのモデルさん役として使ってもらいました。
いろいろな方々が撮影していましたので、今後、どこかでこれが写った写真と巡り合うのではないかとわくわくしております。
いちょうが色づき、ここちよい空気に満ちた手創り市でした。
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