輪ゴム式ジョッター
とてもシンプルな形状で経済的・合理的
2015.01.25【モノモノしい話:文具編, 工房だより】 Comment (0) - Trackback (0)
これまでにないジョッターの形態を考案いたしました。
題して「輪ゴム式ジョッター」。
ジョッターは紙片(情報カード)がセットされた板状のメモツールです。
工房Qでもジョッター絡みでいくつか新機軸の製品(※)を作りましたが、今回のジョッターはそれらとも違うものです。
※システムジョッター
ツイストリングノートメモジョッター
バインダーボール+バインダーシャープwithジョッター
きっかけは紙片のセットを簡易にできないかと考えたことです。
ほとんどのジョッターは四角い紙片の4つの角を差し込みに差す形でセットされています。
このため、あらたな紙片をセットするのが面倒という弱点があります。
その解決策の一つとしてシステムジョッターなる4面ジョッターを作製したのですが、もっと別の解決策があるのではないかと考えたのです。
そして浮かんだアイデアが、「ゴムで紙片を押さえる」というものでした。
ゴムは伸びるので、押さえの部分を手でずらせば取り替えが楽そうです。
あれやこれやアイデアをこねくり回して、固まった一つの案が「輪ゴム式ジョッター」です。
本体はこんな感じ。
そして、輪ゴムを2つ用意します。
1本の輪ゴムを引っ張って両端を2つの穴に通します。穴には外側から切れ込みが入れてあるので歯間ブラシの要領ではめこめます。
それぞれの両端を側面の切り欠いた部分に引っ掛けます。
逆サイドの穴にも同様に輪ゴムをセットします。それだけで、ジョッターとして使えます。
作ってみれば、押さえの工夫という点以上に数多くの利点があることがわかりました。
利点その1 超シンプル
堅さのある板1枚だけで製作できます。この作品は薄いMDFを用いていますが、加工する道具があれば、プラ板でも金属板でも木の板でもOKです。
5×3カード(情報カード)より一回り大きいサイズに四角くカットして、所定の場所を切り欠くだけです。
そんなに難しい加工ではないので誰でも作れます。
利点その2 超経済的
板一枚と輪ゴム2本だけで構成されています。
ゴムは必ず劣化するものですが、普通の輪ゴムを使っているのでいつでも簡単に交換できます。
利点その3 両面が使える
表面、裏面ともゴムの押さえができるので、両面に紙片を挟めます。すなわち両面ジョッターというわけです。
これで、2件のメモまでは最速のアクションでメモできます。
表面と裏面に用紙をセットできる。それぞれの面でゴムの引っかかり方が微妙に違っている。
利点その4 紙片のストックが容易
輪ゴムで伸びるため、複数枚の紙片を挟み込んでおくことができます。
下の写真は情報カードを10枚セットしたものです。何の問題もなくホールドしています。
どうでしょうか。
こんなにシンプルな構成なのに、普通のジョッターを上回る機能があります。
実はもう一つ画期的な利点があります。それについては後日解説します。
(追記:その利点についてアップしました。→「輪ゴム式ジョッターのひみつ」)
自分的にはどこかの文具メーカーさんに安価で量産してほしいと思っていたりします。
アイデア買ってくれませんかね(笑)。
なお、これはまかないで作ったものであり、革製品でもないため、販売品ではございません。
(その他「まかない」で作ったものについては「まかない文具」のエントリ末尾参照のこと)
もしそれでも作ってほしいという方がいますれば、何かとブツブツ交換という形で交渉に応じますので、ご相談ください。
<過去のブツブツ交換の例↓>
黒翼エクステンダー kumaさんのブログ「春風沈酔的朝昼晩」より
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