フラット性を重視した2本差しペンホルダー

フラット性を重視した2本差しペンホルダー

2016.04.07実験的製品, 工房だより, 製品紹介, 雑記】   Comment (0) - Trackback (0)

3月に出展した東京・雑司ヶ谷の手創り市に来場したお客様と会話中に、変わったニーズをおっしゃっていて、ずっと気にかかっておりました。
そのニーズとは一言でいうと「手帳を膨らませずに2本のペンを保持できるペンホルダー」というものでした。
お客様は愛用の手帳用に使うペンが2本あり、それを手帳の表面に2本並べて差し込んでおりました。どうしてもその2本を手帳に付けたいとのことでした。
それを薄手でフラットな愛用のバッグインバッグに格納しているのですが、手帳の表面にペンをセットするために、元来フラットな手帳の一部分が「手帳+ペンの厚さ」となり、バッグにすんなり格納しにくく、バッグの形も凸凹することに不満を感じているとのことでした。

お客様は当方のクリップペンホルダー「カンヌ」に目をとめて、「これなら表面じゃなく、横づけできるよなあ」とつぶやきつつ、「だけど2本はセットできないし」とあきらめ、カラフルクリップペンホルダーの方を1つ購入してくださいました。試しにペンを1本だけでも横付けして使ってみるとのことでした。
ただ、それでは1本は横付けしても、もう1本は表面にセットすることになり根本的な問題は解決できておりません。

それから「ペンを2本横付けする」という命題を与えられたように感じ、時間があるとその問題を考えておりました。
最初は、クリップペンホルダーのホールド部の輪っかを大きくして2本差せるようにすればいいのかな?と考えたのですが、ペンが2本並んだ横付けのペンホルダーではペンのぶらぶら感が半端有りません。
さてぶらぶら感を解消するにはどうしたら、と考えたとき、かつてお客様に教えてもらった「ペン先ぶらぶら問題の解決法」が思い浮かびました。
 
ペン先ぶらぶら問題の解決
 
上下でホールドすれば2本のペンでも安定します。
これをさらに安定させるために上下をつなげて作ればいいということを思いつき、実験的に製作してみました。
題して「横付け2本差しペンホルダー」です。
 
横付け2本差しペンホルダー本体
 
手帳に横付けするために全体の横幅は大きくなりますが、手帳の表面は凸凹することもなく、フラットになります。
お好みで左右どちらにも付けられます。
これで薄手のバッグにも入れやすくなりました。
 
2本差しペンホルダーを右サイドに装着 2本差しペンホルダーを左サイドに装着
 

2本差しペンホルダーの装着 横から見たところ
 
あの時のお客様がこれを見てくれたら感想を聞きたいところです。名前も連絡先もお聞きしていませんが、もしこれを見られたらご意見くださいませ。
あの時は時間もなくて、他のお客様もいてじっくりと話は聞けませんでしたが、最近は多機能ペンも充実している中で、どうしてその2本のペンにこだわっているのかとかも聞きたかったです。

2本のペンを横付けにセットしたいっていうニーズって他の人でもあるものなのでしょうか?
「そういうニーズあるよ」って方はお教えくださるとうれしいです。