ツイストリングノートメモ用の自作「カタリフィル」
便利なメモをさらに使いやすくする
2013.11.30【実験的製品, 工房だより, 雑記】 Comment (0) - Trackback (0)
現在、工房Qはベーシックなメモ帳としてリヒトラブ社のツイストリングノートメモを愛用しております。(詳しくは「『一つのバッグに一つのメモ』のすすめ」ご参照のほど)
ツイストリングノートメモは手ごろな大きさで、リフィルの差し替えがきき、私好みの方眼ということで大変満足しております。
ただ一点の弱点を除いては。
その弱点は人によっては弱点と思わないかもしれませんが、私にとっては弱点になっております。
それは何かというと、硬さに乏しいということです。
立ってメモを取る時、メモ帳本体ががやわらかいと筆記動作も不安定になり、ただでさえ美しくない文字がもっと乱れてしまうのが気になるのです。
このことは使用当初から感じていて、オリジナルの革表紙を作る時、かたい革を用いることによって解消できるのではないかと試してみました。
革材料には硬化剤という薬剤があり、それを使用してみたものの十分な硬さは実現できませんでした。
厚い革を使えば硬くはなるのですが、それだとせっかく薄いつくりのツイストリングノートに使うのには合理的ではありません。
先日、別の目的で紙の専門店(静岡市にある「Teepee」というお店です)に立ち寄ったところ、ファイルやファイルボックスに使われる硬い紙があり、それを購入してきました。
その紙を使って硬い裏表紙リフィルを自作したのです。
切って穴を開けて、角を落とすなどして整えるだけなのですぐにできました。
これを、まかないバッグに付けている「まかないメモ帳」にセットしたのが以下の写真のものになります。
まかないメモ帳のスペックを紹介すると
<綴じ具>
リヒトラブ、PILOTのコラボ商品ペンホルダー付ツイストリングノートメモの綴じ具パーツ
<メモ用紙>
上記製品のメモ用紙
<表表紙>
工房Qがまかないで作った革製リフィル
<裏表紙>
おなじく工房Q自作の硬い紙リフィル(今回制作したもの)
綴じ具のチョイスは単に色の好みの問題です。透明クリアのものだとプラスチック感が強調される感じがするので、ダークグレーのこれを使っております。
さて、使用感ですが、すこぶる快適です。
硬さを実現したことで筆記時の安定感がまるで違います。
ガシっとつかんでもたわむことはありません。
ツイストリングノートは表紙や中紙を360度動かしてフラットな形で使用できるのが特長ですが、硬さを実現したことでジョッターメモ的に使えるようになりました。例えば下の写真のような持ち方をしても書きこむことができるのです。タテにもヨコにも使える方眼紙のメリットを最大限に活かせます。
非常に満足度の高い「まかないリフィル」になりました。
本家リヒトラブさんが作ればいいのに、と思ってしまうレベルです。まとめて3個作りました。
ひとまず「カタリフィル」とネーミングいたしました。
このカタリフィル、製作はそんなに難しくはありません。オリジナル製品の表紙と同じ大きさに切って穴を開ければできてしまいます。ツイストリングノートメモの愛用者の方は是非自作してみてください。
紙の入手が難しい場合、100円ショップのクラフト紙製ファイルを転用(ようするに裁断して使用)しても良いと思います。
クラフト紙製といっても硬さに乏しいものもありますので、店頭で硬さを確かめて購入した方が良いです。
穴あけについては、一般の方はリングノートの四角い穴を開けるのは困難ですが、ホームセンターなどで売っているパンチ打具で丸い穴を開けても良いかと思います。
ちなみに、ツイストリングノート専用パンチでは硬い紙を開けるのは無理です。
さて、このカタリフィル制作のついでに、もうひとつ面白いリフィルを制作いたしました。
ツイストリングノートの特性を変わった方向で生かしてみたリフィルです。
それについてはいずれ紹介させていただきます。こうご期待。
<12月4日追記>
そのリフィルについて記事をアップしました。→ ツイストリングノートメモ用ダブリフィル
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