ツールカードの源流を考える(その2)
2012.08.11【ツールカードの世界】 Comment (0) - Trackback (0)
ツールカードの源流を考える(その1)からの続き
ルーツの一つ「手鏡」
磁気カードの普及どころか、磁気カードが生まれる以前から存在していたカード型のツール。それが小さな手鏡です。
ツールカードの源流を考える(その1)からの続き
ルーツの一つ「手鏡」
磁気カードの普及どころか、磁気カードが生まれる以前から存在していたカード型のツール。それが小さな手鏡です。
日本においてツールカード文化が花開いたのはバブル経済期です。当時システム手帳が流行し、その周辺製品としてさまざまなツールカードが開発されました。筆者が購入を始めたのもこの時期でした。
しかし、それ以前からカード型のツールは存在しておりました。ここではツールカードの源流について考えてみたいと思います。
このようなblogを立ち上げていますが、カード型グッズのコレクターとして日本一(おそらく世界一)であろう方は他におり、その方を紹介しておきます。
それは「四次元ポケット研究所」の所長「どら」さんです。
ツールカードは使用時の形態で3つに分類できます。
(1) 変形しないもの
(2) 変形するもの
(3) 分離するもの
このサイトでは、それぞれを<無変形タイプ><変形タイプ><分離タイプ>とし、複合したものを<分離・変形タイプ>と表記します。データカードの場合、無変形しかありませんから、このような分類ができること自体がツールカードの特色といっていいでしょう。
ツールカードをただ紹介してもつまらないので、評価基準を作りました。
3つの評価基準で各5段階評価になります。
<携帯度>
キャッシュカードなどを入れる市販のカードホルダーに収まるサイズとなっているものを基準値(3)として、厚さ1mm以下の真の意味でクレジットカードサイズの製品は最高評価(5)とする。
ただし、小さすぎるもの、薄すぎるものは、携帯しやすくとも取り出しにくかったり、無くしやすかったりするので低い評価にすることもあり。
<実用度>
作りの良さや、実際に使用した時の使いやすさ、使える場面の多さを勘案して評価。カード型ではない同機能のツールと遜色のない能力があるものは最高評価(5)とする。
<面白度>
感心した工夫、ばかばかしさ、意外性などを総合してblog主の好みで判断。
総じて、携帯性と実用度は両立しにくく、実用度と面白度も両立しにくいと想定されます。
両立したものは、なかなかのすぐれモノといっていいでしょう。
このblogでは、ツールカードを用途に応じて、工具系、文具系、日用品系、デジタル系、特殊用途系に分類しました。それぞれをひとつのカテゴリにしてあります。
ただ、他の切り口からの分類もできます。
まずは機能数の面から、次のように分類してみました。
<単機能タイプ>
一つの機能だけしかないもの。例えば、レタースケール、単眼鏡など
<マルチタイプ>
複数の機能を有するもの。サバイバルグッズ系に多い。
そのほか、使用時の形状からは、
<無変形型>
<変形型>
<分離型>
に分類でき、<分離・変形型>など複合したモノもあります。この分類については別エントリにて紹介。
このblogではひとつひとつのツールカードについて上記の分類をしていきます。
ツールカードの面白さとは、なんといっても「カードサイズ」というところにあります。
単に小さいということだけでもかわいらしいところに、財布や手帳のカードホルダーに入る便利さ。「こんなものを普段持っていると役に立つ場面があるかもしれない」という保険にも似た安心感(ただそれは大概は錯覚)。モロボシダンが持つカプセル怪獣のようでもあります。
ツールカードは総じて普通の道具より小さいですが、ミニチュアとは違います。
ミニチュアにはナイフやノコギリなど、使えるように作ってあるものもありますが、あくまで使うこと「も」できるというだけで実際に使うことを想定して作られてはいないのです。実物をできるだけ小さく作ったらどうなるかというのがミニチュアの面白いところで、観賞が主たる目的です。
世にカード型のグッズは意外といろいろあります。そのなかで何をもってツールカードと定めるか難しいものがあります。
そもそもツールカードはクレジットカードサイズ、キャッシュカードサイズを意識して作られたものであるので、JIS規格を参考にして独断で決めました。
JIS規格では、磁気カードなどの識別カードの規格(X6301)として、タテ×ヨコ 54.0mm ×85.6mm 厚さ 0.76mmというのがあります。厚さについては0.25mmという規格もあります。実際のキャッシュカードなどはこの規格のサイズになっているわけです。そのほか、PCカードのような厚さ5mmという規格もあります。
ツールカードの場合、このサイズにぴったり合う製品はそんなに多くはありません。
そこで、財布や手帳などのカードホルダーに入るか否かという点を重視して以下のように定めました。
ツールカードの各カテゴリは以下のようになっています。
<工具系ツールカード>
切る、削る、測るなど工作に使う用途を持つカード群
<文具系ツールカード>
物を書くなど事務の場面で活躍するカード群
<日用品系ツールカード>
日常の生活で使うこまごまとした道具としての機能をもつカード群
<デジタル系ツールカード>
電気を動力としたカード群
<特殊用途系ツールカード>
特殊な場面で使用機会のあるカード群
<番外ツールカード>
ツールとは言いがたいカードや規格外のカード