状況に応じて使うバッグを変えるという方はけっこういるかと思います。
私もそれほど多くのバッグを持っているわけではありませんが、使い分けはしています。
そういうとき、たまに小さな失敗をすることがあります。
その失敗とは、メモ帳を入れ忘れることです。
メモが必要となる機会は突然やってくる。その時、メモ帳がないとがっかりすることになります。
今はスマホも持っているので、とりあえず記録をすることはできますが、ペンで書きとめたいことはあるし、メモ作業のスピードからいっても紙の方が便利なことはよくあります。
しばらく前、普段使いのバッグとして無印良品(MUJI)のバッグを手に入れました。
手ごろな大きさで、丈夫な作りが気に入って愛用しておりました。
先日、ある考えを元に、このバッグをカスタマイズしました。
カスタマイズのコンセプトは、文具を「あらわし」で格納するバッグです。
と言っても、文具を見せびらかしたいからではありません。
フクザツな心境がその背景にあります。
工房Qは9月15日の雑司ヶ谷手創り市に出展させていただくことになりました。
3回目の出展になります。(写真は5月の手創り市の様子です)
今回は、鬼子母神エリアではなく、大鳥神社のエリアとなります。
魅力的な古本が並ぶ鬼子母神みちくさ市のほか、文具好きが集まるブングテンというイベントも近くで同時開催されます。雑司ヶ谷界隈にお出かけするには最良の日です。
東京近辺にお住まいの方、お近くに出かける用事のある方、工房Qに興味のある方はぜひお立ち寄りください。
日が近いので限界はありますが、現物拝見リクエストも早く連絡いただければ可能な限り対応いたします。9月発売の「ミンティアス」とかは数点持っていきます。
手創り市出展者リスト
鬼子母神みちくさ市
ブングテン
タイトルを見て「伝説の鉛筆補助軸」なんてものが存在するのか、と思った方すみません。
工房Qがまかないで、伝説の鉛筆「PALOMINO BLACKWING」用の補助軸を作ったので、その紹介になります。「伝説」の枕詞は鉛筆にかかるもので鉛筆補助軸にかかるものではないです。
さて、PALOMINO BLACKWINGは以前紹介した通り、消しゴム部分に最大の特徴があります。
普通の消しゴム付き鉛筆とは違って、平筆のようなフラットな消しゴムが付いていて、しかも取り外し可能なんです。
うれしい構造なのですが、先端から末端まで均一の太さでないこの形状であるがために、市販の鉛筆補助軸が使えません。
ギリギリの長さまで鉛筆を使うことを信条とする自分も、補助軸が使えない以上、この鉛筆はほどほどの長さまでしか使えないだろうなあと半ばあきらめておりました。
ところが、ある日、突如ヒラメキが舞い降りてきたのです。
鉛筆という筆記具の特徴は何と言っても削って芯を出すところにあります。
そのために多様な鉛筆削り器が存在しますが、そもそもは刃物を使って手で削るというやり方が原点です。
この原始的な鉛筆削りもやってみれば面白いもので、奥の深さを実感できます。
鉛筆削りを極める方向は3つあります。
以前紹介した伝説の鉛筆PALOMINO BLACKWINGの違うバージョンを入手したので遊んでみました。
入手たのは白いボディのPEARLというもの。
(ちなみに入手したお店はTenyneo(テニーネオ)さんです)
黒いのは4B相当の濃さですが、これは2B相当らしいです。
さてどのように遊んだか。
鉛筆補助軸とは長いつきあいになります。(関連記事参照)
その間に鉛筆補助軸について、いろんなことを考えるようになりました。
そもそも鉛筆補助軸の利点とは何でしょう。
<利点その1>「短くなった鉛筆を持ちやすくする」
あたりまえですね。そのために開発されたものですから。
これは当然、「短くなった鉛筆を削りやすくする」という利点につながります。
そのほかの利点もあります。
生活設備メーカーのINAXが発行していたINAX BOOKLETというシリーズがあります。
写真をふんだんに入れて構成されたムック本です。
その中に、「携帯の形態」という号があります。
表紙に何やら電話の受話器に似たものがくっついた入れ物の写真がありますが、携帯電話の形態についての本ではありません。
携帯電話普及以前の発行(1993年刊)ですから。(ちなみに表紙の写真は鼓型の重箱です)
この本は、人が移動するとき持ち歩くモノ(携帯するモノ)の形態を様々な写真と資料で構成して紹介しています。
旅行のための化粧箱、医者の往信用の医療器具収納箱、髪結い職人の道具箱、茶道具が入った茶弁当箱などなど盛りだくさんの収納箱類が紹介されています。文具関連では初代チームデミも載っていたりします。
まかないノート(その2)からの続き
ツイストリングノートはシステム手帳ほど厚くないので、いくつものインデックスリフィルを挟む必然性はないのですが、使用中ページにすぐに到達できる仕組みはあってもいいと考えました。
そういった「しおり」の役割を果たすリフィルはシステム手帳にあります。ただ、システム手帳のパーツの場合、ページが変わるたびにいちいち金具から取り外してセッティングし直す必要があります。
そのわずらわしさを避けようと、装着したまま使えるしおりを考えました。
まかないノート(その1)からの続き
工房Qの「まかないノート」の表紙は革で作りました。当然ですよね。革工房の「まかない」なのですから。
別に一枚の革だけでも良かったのですが、ストラップとホックをつけてノートが開かないようにできるようにしました。これでだいぶ雰囲気がかわります。